「給与所得の源泉徴収票」が新しくなったそうですが、どこが変わったのですか?


― M社 ―
M社総務経理部まいと顧問税理士が、打ち合わせをしています。

先生、「給与所得の源泉徴収票」の新様式が公表されたと聞きましたが……。

そうですね。
国税庁のサイトで確認することができますよ。

先日は、新様式は12月から使用するけれど、それよりも前でも問題ないとお話しされていましたが……。

そうですね。
国税庁のサイトでも同様の旨が掲載されていますよ。

弊社が利用している給与計算ソフトでは、秋頃のバージョンアップにあわせて新様式になるようだとの情報があるのですが……。

いずれの様式を使用しても問題ないのですから、ご利用の給与計算ソフトの仕様にあわせて作成いただければ、問題ありませんよ。

ですよね。
ところで、新様式はどこが変わったのですか?

今回は、特定親族特別控除に伴う様式改正ですから、この特定親族特別控除関連の記載欄が増えています。
たとえば、特定親族特別控除の額を記載する欄や、特定親族の数を記載する欄が追加されたり、特定親族の情報を記載するために項目名が変更されたり……などです。
いずれにしろ特定親族特別控除は、年末調整のときに、給与の支払者へ特定親族特別控除申告書を提出することで適用が受けられるものですから、年末調整での適用がなければ、令和7年分に関しては関係ありません。

では、年末調整前に新様式で作成する場合には、特段気にする必要はない、ということですね?

ご理解のとおりです。
令和8年分以後の源泉徴収で改正がありますので、その点において気遣うところはありますが、こちらは時期が近づきましたら、ご案内しますね。

承知しました。
その時期になりましたら、また教えてください。
よろしくお願いします。

承知いたしました。
こちらこそ、よろしくお願いします。
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